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介護の仕事内容・現場紹介

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気になる介護の仕事内容|1日の流れとやりがいを解説~後編~

介護の現場では、毎日さまざまな人と関わり、心身のサポートを行っています。介護現場では、特別養護老人ホーム(特養)やデイサービス、訪問介護など、施設によって仕事内容や求められるスキルが異なります。

 

前編では、実際の介護現場での仕事内容や1日のスケジュールを紹介しました。後編では、介護の仕事におけるやりがいや苦労などを紹介します。

介護職のやりがい

介護の仕事には、心から「やってよかった」と思える瞬間が多くあります。

 

1.利用者や家族から感謝される

2.利用者の生活を支えている実感が得られる

3.自身の成長を感じられる

 

介護職の最大の魅力は、大きな達成感や社会貢献を実感できる点です。ひとつずつ詳しく解説します。

利用者や家族から感謝される

 

利用者や家族から「ありがとう」と直接感謝の言葉をもらえたとき、多くの介護職員はやりがいを感じるでしょう。

 

実際に、令和6年度 介護労働実態調査結果(公益財団法人介護労働安定センター)でも、57.3%もの介護職員が「利用者や家族から感謝される」点を仕事の満足度に上げています。

 

介護の仕事では、利用者と一緒に過ごす時間が長いため、感謝される機会も多くあります。

利用者の生活を支えている実感が得られる

 

食事や入浴、排泄などの身体的な介助だけでなく、利用者ができることを増やし、自立をうながすのも介護職の大切な仕事です。

 

令和6年度 介護労働実態調査結果(公益財団法人介護労働安定センター)では「利用者の援助・支援や生活改善につながる」をやりがいと感じる介護職員は、49.8%です。

 

これまでできなかったことができるようになったり、意欲が増して元気を取り戻したりする利用者の姿を見てやりがいを感じる介護職員も多くいます。

自身の成長を感じられる

 

介護の仕事は専門性が高く、日々の業務や資格取得などを通して、介助技術やコミュニケーションスキル、医療の知識などが身につきます。

 

たとえば、介護職員初任者研修を取得できれば、介護の基礎的な知識や技術が学べます。そのため、介護に対して感じていた不安が軽減し、自信を持って仕事に取り組めるでしょう。入浴や食事などの身体介護も担当できます。

 

また、より専門的な介護スキルを学ぶには、介護福祉士実務者研修を取得しましょう。たん吸引や経管栄養などの医療的ケアの知識や技術を学ぶため、専門性の高いケアを提供できるようになります。

 

サービス提供責任者として、訪問介護のケアプラン作成やヘルパーの指導など、より責任のある業務を任されるケースもあるでしょう。介護福祉士国家試験の受験資格でもあるため、次のステップへの道が開けます。

 

なお、介護福祉士は介護職唯一の国家資格です。

介護職で大変なこと

介護職が大変だと感じる点は以下の通りです。

1.体力が求められる

2.つねに人手不足である

3.勤務時間が不規則である

介護職は、身体的にも精神的にも負担が大きい仕事です。大変だと感じる理由だけでなく、対処法や解決法もあわせて紹介します。

体力が求められる

 

介護職は体を使う場面が多いため、腰痛や疲労がつきものです。

 

同じ姿勢での介助が続くと、腰に大きな負担がかかるため、こまめに姿勢を整えたり、介助業務とデスクワークをバランスよく行ったりするなどの工夫が必要です。

 

また「自立支援」を意識して、必要異常の介護をせずに利用者に動いてもらうのもよいでしょう。「ボディメカニクス」を活用すれば、最小限の力で介助ができます。ボディメカニクスとは、人間の関節や筋肉、骨の連動を利用したものです。

 

なお、体力に自信のない人は、介護ロボットなどを導入している施設での勤務を検討するのもひとつの方法です。

つねに人手不足である

介護の現場では、慢性的な人手不足が深刻化しています。そのため、1人当たりの業務負担が大きい介護施設もあります。その結果、新人の介護職員が十分な経験を積む前に離職するケースも多く、現場の負担軽減がなかなか進んでいません。

 

人手不足が続くと、休暇が取りにくくなったり、質の高い介護サービスの提供が難しくなったりと、職場への不満も発生するでしょう。

 

2025年4月からは、介護離職防止を目的とした「育児・介護休業法の改正」が段階的に施行されており、介護職の処遇改善が行われています。

 

また、近年では、人手不足対策のひとつとして、外国人介護士の採用をする事業所や施設が増加しています。

勤務時間が不規則である

特別養護老人ホームや有料老人ホームでは、夜勤がある施設が大半です。夜勤がある場合には、16時間程度もの長時間勤務になるケースもあります。

 

残業が常態化していたり、日勤と夜勤を繰り返す不規則な勤務体制が続いたりすると、生活リズムが崩れてしまい、体調をくずしやすくなるでしょう。

 

デイサービスや訪問介護であれば夜勤がないため規則正しい生活を送りやすく、プライベートとの両立もしやすくなります。

まとめ

介護の仕事は、利用者の生活を支えるだけでなく、感謝の言葉や成長を実感できる、やりがいの大きい仕事です。

 

一方で、介護職は体力的・精神的な負担が大きく、人手不足や不規則な勤務時間といった課題もあります。

 

ただし、介護ロボットの導入や外国人職員の採用、働き方改革の進展などにより、改善の動きも進んでいます。

 

介護職は、利用者の笑顔を支えることで自分も成長できる尊い仕事です。