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【高齢者の秋バテを防ぐ最新ガイド】体調を整える食事方法と生活習慣 

夏の暑さが落ち着き、涼しさを感じる頃になると「だるさ」「食欲が出ない」と訴える高齢者が増えます。これは、いわゆる「秋バテ」と呼ばれる状態です。

秋バテは若い人でも起こりますが、体温調節機能や免疫力が低下しやすい高齢者ではとくに注意が必要です。放置すれば体力の低下やフレイル(加齢による心身の虚弱)につながり、冬の感染症にも影響を及ぼします。

 この記事では、最新の知見をふまえた高齢者の秋バテ対策として、

・食事や栄養で気を付けること

・生活習慣で見直すべきこと

・介護の視点で予防したいこと

を日々高齢者に接している介護職の方へ、わかりやすく解説します。

 

高齢者に多い秋バテの症状と原因

秋バテとは、夏の疲れが残った状態で朝晩の寒暖差にさらされることで、自律神経が乱れ、体調不良を起こす現象です。高齢者によく見られる症状は以下のとおりです。

【秋バテ症状のサイン】

症状 よくあるサイン 背景
疲労感 朝から体が重い、倦怠感が続く 筋力や代謝の低下
食欲不振 ご飯を残す、水分をとらない 消化機能の低下
睡眠障害 夜中に何度も起きる 自律神経の乱れ
頭痛・めまい 立ちくらみ、ふらつき 血圧変動や脱水

 

近年の気候変動による気温の大きな変化は、心臓や血管の病気など健康状態に重大な影響を与えかねません。そのため、季節の変わり目は、とくに体調管理に注意を払うことが重要といえるでしょう。

栄養で整える最新の秋バテ対策

秋バテを防ぐために欠かせないのが、旬の食材を取り入れた栄養管理です。

秋バテ防止にオススメ!旬の食材の活用例

さつまいも、かぼちゃ:炭水化物と食物繊維でエネルギー補給

きのこ類:ビタミンDが豊富で免疫力を支える

秋鮭:オメガ3脂肪酸が血流を改善する

カツオ、エビ:タウリンが豊富で疲労感を軽減する

根菜類(大根・ごぼう):消化を助け体を温める

 

秋にも忘れてはならない水分補給の工夫

高齢者は喉の渇きを感じにくくなるため、脱水に気づかないことがあります。常温水やほうじ茶、具だくさん味噌汁、スープなど温かい飲み物をすすめると取り入れやすいです。

 

【毎日の食事で気を付けたいポイント】

体調管理において大切な、食事や水分の摂り方のポイントは次のとおりです。

🍲 秋バテ予防に役立つ簡単メニュー3選

高齢者向けの食卓に取り入れやすい、噛みやすく消化しやすいメニューをお伝えします。

 

さつまいもとかぼちゃのほっこり味噌汁

  ・材料:さつまいも・かぼちゃ・玉ねぎ・味噌

 

  ・作り方

 

   1.根菜をひと口大に切って煮る

 

   2.火が通ったら味噌を溶かす

 

   3.最後に刻んだネギを散らす

 

炭水化物と食物繊維でエネルギー補給&腸内環境も整う。

 

秋鮭ときのこのホイル焼き

  ・材料:秋鮭、しめじ・舞茸・エノキ、バター少量、醤油

 

  作り方

 

   1.アルミホイルに鮭ときのこをのせる

 

   2.バターをのせて包み、フライパンやオーブンで蒸し焼きに

 

   3.食べるときに醤油を少し垂らす

 

オメガ3脂肪酸とビタミンDを同時に摂取でき、免疫力&血流改善に◎。

 

根菜とかつおのあったか煮物

 ・材料:大根、ごぼう、にんじん、かつお(缶詰でも可)、だし汁、醤油・みりん

 

 ・作り方

 

  1.根菜をやや大きめに切り、だし汁で煮る

 

  2.柔らかくなったらかつおを加え、調味料で味を調える

 

根菜で体を温め、タウリン豊富なかつおで疲労回復。

 

 

高齢者の体調を生活習慣で守る3つのポイント

秋バテを予防するには、生活リズムを整えることも重要です。

ポイント①:室温・湿度管理

秋は昼夜の寒暖差が大きく、室温が下がりすぎることがあります。目安は20〜23℃。加湿器を使って湿度50〜60%を維持すると、のどや気道を守れます。

ポイント②:軽い運動

筋力と血流を維持するためには、無理のない運動が効果的です。天気の良い日は、散歩や買い物などで外を歩いてみましょう。

ラジオ体操や椅子に座ってできるストレッチなど、1日15分から始めることをオススメします。

ポイント③:睡眠の工夫

夜間の冷えや途中覚醒が秋バテの要因です。体温を上げると、自然に深い眠りにつきやすくなります。就寝1時間前に入浴するのが理想です。むずかしい場合は、足や手を洗面器に張ったお湯(40度ぐらい)で温めてから寝るのもよいでしょう。

 

介護の視点からの秋バテ予防

高齢者の秋バテは、「なんとなくの不調」で見過ごしてしまうと、重症化する恐れがあります。

日々の変化を察知できる介護者の視点で、秋バテの予防を解説します。

◆気温の変化に合わせた服装

温度差の激しい日には体調を崩しやすいため、適切な服装を心がけることが大切です。薄手の重ね着やカーディガンなどを用意して、室内外の温度差に対応しましょう。

◆冷え性対策

秋は冷え性の影響も大きい季節です。冷えを感じやすい方は、足首や腰などを温めるようにすることが必要です。温かい飲み物を飲む、ひざ掛け厚手の靴下などで、身体を冷やさないように心がけましょう。

◆乾燥対策と水分補給

秋は乾燥する季節でもあるため、保温と同時に水分補給も重要です。加湿器の使用やこまめな水分補給は、体調管理がしやすくなります。

 

次の項目に当てはまるものが2つ以上あれば、秋バテのサインかもしれません。

*チェック表活用のポイントは以下のとおりです。

・家族や介護職が週1回程度チェックしてみましょう。

 

・2つ以上当てはまったら、生活習慣の見直しかかりつけ医への相談が必要です

秋バテ予防の意識を共有することで、冬の感染症やフレイル対策にもつながります。

こちらの記事もご参照ください。

【2025年最新版】訪問介護冬の感染対策|高齢者を守る観察・予防のポイント

 

まとめ:高齢者の秋バテを防いで寒い季節も健康的に過ごそう

秋バテは、高齢者にとって軽視できない体調不良です。

・旬の食材で栄養補給

・保温と生活リズムの調整

・感染症予防

この3本柱を意識することで、秋から冬にかけての健康を守ることができます。


日々の観察や声かけ、ちょっとした工夫が、高齢者の生活を大きく支える秋バテ対策となるでしょう。