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介護のやりがいとは?感謝・成長・社会貢献から考える「働き続けたい理由」

介護の仕事は「大変そう」というイメージが強い一方で、長く働き続けている人が多い職種でもあります。その理由のひとつが「やりがいの大きさ」です。

超高齢社会に突入した日本では、介護職は今後さらに必要とされる仕事です。求人も豊富でキャリア形成の選択肢が多い一方で、離職率が高いという課題も抱えています。

では、現場で働く人たちはどんな瞬間にやりがいを感じているのでしょうか。この記事では、介護の仕事における代表的なやりがいを紹介します。

介護職のやりがいを感じる瞬間

介護の現場では、日々の中に数多くの「やってよかった」と思える場面があります。

特に多くの介護職が口を揃えて語るのは、感謝や笑顔、そして小さな変化を一緒に喜べる瞬間です。ここからは代表的なやりがいの場面を3点紹介します。

利用者や家族からの「ありがとう」

介護職で、もっとも多くあげられるやりがいは、利用者やその家族からの「ありがとう」という感謝の言葉です。

実際、現場で働く多くの介護職が「利用者や家族からの感謝が一番のやりがい」であると感じています。

日々のサポートが誰かの生活を支えていると実感できるのは、大きなモチベーションとなるでしょう。

利用者の小さな変化・回復を見守る喜び

介護の現場では、利用者が「自分で食事ができた」「リハビリを頑張って歩けるようになった」といった小さな変化が毎日起こっています。

たとえば、つい数週間前までベッド上での更衣が中心だった方が、並行棒を使って歩けるようになるまでの過程を想像してみてください。

介護職は、その一歩ごとの変化に付き添い、理学療法士から学んだ立位誘導のコツを生活動作に落とし込みます。記録に「立位十五秒保持、声かけは『膝を伸ばします』で反応良好」などと残し、次の担当へバトンを渡します。ほかの職員と協力して生み出した小さな成功が本人の自信となっていく過程を、最前線で体験できるのは介護職のやりがいです。

利用者や家族の人生に寄り添っている実感

介護は単に身体的なケアをする仕事ではありません。利用者の人生や思い出に寄り添い、その人らしい生活を支える役割も担います。

介護の仕事では、利用者の昔の仕事や家族の話をゆっくり聞く時間があります。アルバムを一緒にめくり、若い頃の思い出を言葉にしてもらうと、利用者の表情がやわらぎ、会話が自然に続くでしょう。

回想法のような関わりは、利用者自身の「その人らしさ」を取り戻す助けになり、ケアにもプラスの影響を与えます。

また、終末期には、痛みや不安を最小化し、静かな環境で過ごせるように照明や音、体位などを整える配慮が欠かせません。ご家族が「穏やかな時間でした」と語るとき、今まで支えてきた時間の重みを感じます。

さらに、ときには終末期のケアに関わることもあり「人生の大切な時間を共に過ごす」という責任と誇りが感じられるでしょう。

自己成長とキャリアアップの機会

介護は経験を積むほどに観察力と判断力が磨かれ、コミュニケーションの質も洗練される仕事です。

そのため、介護職は多くの自己成長とキャリアアップに恵まれています。

コミュニケーション能力・観察力の向上

介護職は日々のコミュニケーションと観察で成り立っています。

たとえば、認知症の方が夜間に歩き回るとき、正面から制止するより、ななめ前に位置取りし、ゆっくりした声で目的を一緒に探す姿勢を示すと落ち着く場合があります。

認知症の方には「トイレですか、それともお水にしますか」と二択でうかがい、照明を少し明るくして陰影を減らしてみましょう。

なお、記録では主観を避け、「10分ごとに出入口を往復している。『水が飲みたい』との返答あり。水分提供後、就床」などと事実を書き残すと、次の支援が組み立てやすくなります。

資格取得・研修によるキャリア形成

介護現場に入ったばかりの時期は初任者研修の内容を反復し、移乗や更衣、清拭の基本動作を安全第一で身につけます。

1年目の終わりには実務者研修に進み、3年の実務経験と合わせて介護福祉士を目指すのが標準的な流れです。

資格取得後はリーダーとして勤務表の調整や家族面談、外部機関連携を担い、将来的にはケアマネジャーとしてケアプラン作成に関わる道も開けます。

なお、訪問介護や小規模多機能、特養など、フィールドを横断して経験を重ねると、対応できるケースが増え、役割の選択肢も広がるでしょう。

専門職として社会に求められる存在価値

介護職は施設だけで完結する仕事ではありません。

利用者の自宅での生活を続ける人を支える訪問介護や昼間の居場所と機能訓練を担う通所、在宅復帰を見据えた老健など、生活の連続性を支える多様な現場があります。

近年では、地域ケア会議に参加して医療・福祉・行政と課題を共有し、生活の具体策を作る機会も増えています。生活を支える専門職として、地域のセーフティネットを実装しているという実感は、長期的なモチベーションにもなるはずです。

まとめ

この記事では、介護の仕事における代表的なやりがいを紹介しました。

介護職は、利用者の感謝や笑顔、小さな変化などを一緒に喜べる、尊い仕事です。超高齢社会に突入した日本では、介護職は今後さらに必要とされるでしょう。

後編では、介護職ならではの苦労やつらさを紹介します。それでも長く働きたいと思う介護職の魅力を考えていきましょう。